Excelのユーザー定義の日付書式を別の言語で表示する方法を解説!

Excelで日付を表示する際に、英語や中国語、韓国語など異なる言語の表記が必要な場合はありませんか?実は、セルの「ユーザー定義」の書式設定を使うことで、簡単に別の言語で日付を表示できます。本記事では、Excelの日付を多言語表記にする方法をわかりやすく解説します。海外とのやりとりや多国籍のメンバーがいるチームでの作業に役立つ情報が満載なので、ぜひ最後までお読みください。


1. ユーザー定義の日付書式を別の言語で表示するメリット

1-1. 国際的なやりとりに便利

国際部門の担当者や海外クライアントとやりとりをする際、「月/日/年」や「日/月/年」などの表記を相手の国に合わせると、誤解を減らすことができます。また、曜日表記や月の名称が現地の言語で表示されるため、コミュニケーションをスムーズに進めることができます。

1-2. マルチリンガルな資料作成がスピーディー

同じファイルを使って複数の言語でレポートや資料を作る際、セルの書式を切り替えるだけで言語を変更できるため、資料作成の手間が大幅に削減できます。


2. Excelでのユーザー定義の基本設定手順

  1. Excelで日付が入力されたセルを選択します。
  2. リボンの「ホーム」タブから「セルの書式設定」(またはセルを右クリックして「セルの書式設定」) を開きます。
  3. 表示形式」タブの「分類」から「ユーザー定義」を選択します。
  4. 種類」の入力ボックスに、目的のユーザー定義書式コードを入力します。
  5. 「OK」をクリックして完了です。

下記のスクリーンショットのように、Typeの部分にコードを入力します。具体的なコードの入力方法は下記に書いてありますのでご参照下さい。


3. 主要な言語コード(LCID)一覧

ユーザー定義で多言語対応をするには、「[$-XXXX]」という言語コードを指定した上で日時の表示形式を入力する必要があります。以下は代表的な言語コードです。

  • [$-411] – Japan, Japanese (日本語)
  • [$-409] – English, USA (英語:アメリカ)
  • [$-809] – English, Great Britain (英語:英国)
  • [$-804] – Chinese, China (中国語:中国)
  • [$-404] – Chinese, Taiwan (中国語:台湾)
  • [$-464] – Filipino, Philippines (フィリピノ語:フィリピン)
  • [$-412] – Korean, Korea (韓国語:韓国)

ポイント:Excelで使う場合は、上記リストの「LCID Hexadecimal」の値が該当します。国・地域によって多くの言語コードがありますので、さらに詳しい言語や地域が必要な場合はページ下部も確認してみてください。


4. 実際に日付書式を設定してみよう(例:日本語・英語・中国語・韓国語など)

ここでは、具体的に「ddd dd/mmm/yyyy」という書式で、言語コードを使った例を示します。

4-1. 日本語表記の場合

  • 書式例: [$-411]ddd dd/mmm/yyyy
  • 表示イメージ: 金 31/1月/2025 など
    • 「ddd」で曜日の略称(例:月、火、水…)
    • 「mmm」で月の略称(例:1月、2月…)
    • 「yyyy」で西暦(例:2025)

4-2. 英語(アメリカ)表記の場合

  • 書式例: [$-409]ddd dd/mmm/yyyy
  • 表示イメージ: Fri 31/Jan/2025 など
    • 曜日が英語(Mon, Tue, Wed…)
    • 月の略称も英語(Jan, Feb, Mar…)

4-3. 中国語(中国)表記の場合

  • 書式例: [$-804]ddd dd/mmm/yyyy
  • 表示イメージ: 周五 31/一月/2025 など
    • 曜日や月名が中国語表記になります。

4-4. 中国語(台湾)表記の場合

  • 書式例: [$-404]ddd dd/mmm/yyyy
  • 表示イメージ: 週五 31/一月/2025 など
    • 「週」を使用するなど、中国大陸版(簡体字)とは表記が異なる部分があります。

4-5. 韓国語(韓国)表記の場合

  • 書式例: [$-412]ddd dd/mmm/yyyy
  • 表示イメージ: 금 31/1월/2025 など
    • 曜日が「월, 화, 수, 목, 금, 토, 일」のように韓国語で表示されます。

5. 他の言語コードを調べたい場合の参考サイト

Excelに使う場合はLCID Hexadecimalを参照」とあるように、以下のサイトにはさまざまな国と言語のLCIDコードがまとまっています。Excelで追加の言語を表示したい場合に活用しましょう。

各国の地域コードを探して、該当する文字列(例:[$-40C]フランス語など)をユーザー定義の冒頭に付けるだけで対応可能です。


6. まとめ

Excelの「ユーザー定義」書式を利用すれば、日付の表示を簡単に別の言語へ切り替えることができます。国際的なプロジェクトや海外クライアントとのやりとり、マルチリンガルな資料作成にはとても便利な機能です。
もしさらに多くの国や地域の言語が必要な場合は、上記のLCIDコード一覧を参照してください。コードを調べて「[$-XXXX]」を正しく入力するだけで、多言語に対応した日付表示がカスタマイズ可能です。是非、Excelでの国際化対応にお役立てください。


以上が、Excelの日付書式を別の言語で表示するための解説記事です。海外とのやりとりを円滑にするためにも、ぜひ一度試してみてください。うまく使いこなして、グローバルなExcelライフを楽しみましょう!

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