仕事続きで頭がパンパンになった夜、携帯を手放してリラックスしたくなり、久しぶりに上海の「極楽湯」へ行ってきました。
思えば最後に行ったのは冬ごろ。リノベーションのため長らく休業していたので、およそ半年ぶりの訪問です。
リニューアル後の入口でまず戸惑う
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今回(も)お邪魔したのは上海市の東側、浦東新区、ららぽーとの近くにある碧雲温泉館。
リニューアル後初訪問ということで、到着してすぐに感じたのは「入口のレイアウトがまるで違う」ということ。
以前の極楽湯を知っている人なら、最初は一瞬、戸惑うと思います。
ただ、よくよく見れば基本的なお作法としてはこれまでと同じで、
靴を脱ぐ前に男女別の受付機でQRコードをスキャン → 下駄箱番号がスマホに表示される → 下駄箱に行って腕輪をゲット という仕組み。

値段はかなりアップ:128元(割引後)
一番驚いたのは入浴料。
最初に通っていた頃は割引を使えば 80元前後 でしたが、
今回は同じく割引適用で 128元(2025年11月上旬のレートで約2,800円)。
リノベーション明けの値上げとはいえ、かなり強気の価格設定です。
子供料金は安いとはいえ、家族4人で来たら結構な金額。そこそこな昼ごはんが50元くらいで食べられると思えば結構な高級アトラクションになりました。
“スーパー銭湯”というより“高級スパ施設”の位置づけに近づいた印象です。
浴衣はセルフ方式に変更(地味にうれしい)
以前は、浴室に入る前のカウンターでスタッフから浴衣を受け取る形式でした。
リニューアル後は更衣室エリアに浴衣がまとめて置かれており、自分で好きなサイズを取るセルフ式に。
中国語が得意でない人にはこちらの方が断然わかりやすいですし、
おそらくスタッフのオペレーション負担も減らす狙いがあるのでしょう。
お風呂の様子は基本的には変わらず
お風呂やサウナの構成については基本的には変わっていませんでしたので、詳細について知りたい方は併せて過去記事もご参照ください。
浴場エリアの変化:TOTOのレインシャワーと微妙なスイッチ
浴場そのものの構造は大きく変わっていませんが、ところどころマイナーチェンジが見られます。
- 洗い場にレインシャワーが追加
- サウナの壁が新しく張り替え
ただし、洗い場にあったTOTO製のシャワーのスイッチが謎。
私は最後までどう操作すればお湯が出るのか分からず、ちょっとしたパズル気分でした。もしかしたら自分が使ったシャワーがハズレだった可能性もありますが、TOTO製品ならもうちょっと上の使用感を期待したかったです。
休憩エリアはシンプルに:フリードリンク◎、娯楽設備減×
リニューアル後の休憩スペースには、セルフ式のドリンクコーナーが新設。これは嬉しいポイントです。
一方で、かつて人気だった ゲームコーナーや、開店して間もなかったピザ屋、ソフトクリームを売っていたカフェ は姿を消しました。



またレストランのメニューも定食を中心としたメニューに大幅リニューアルされて、中に入っていないのでもしかすると店内のメニューにはあるのかもしれませんが、日本を全面に打ち出したような刺身盛り合わせや、個人的には好きだった冷麺などはなくなってしまったようです。


その分、静かにくつろげる空間にはなっていますが、
「半日過ごす遊び場」としての魅力はやや減った印象です。
マンガコーナーは健在(そして散らばっている)
下手な漫喫よりも品揃えが良さそうな漫喫コーナー(正確には休憩室)は健在でした。
少し古めの漫画を中心に、おそらく40代男子がどまんなかになるであろうマンガコレクションはしっかり残っています。
ただし、同じシリーズでもなぜか数巻ずつ別々の棚に分散しており、思わず散在していたシリーズを並べ直す「司書カツ」をしてしまいました。
ちょっと気になる点
リノベ後で全体的に清潔感はアップしていますが、細かい部分で気になる点もありました。
- 休憩エリアの女子トイレ出口から男性用小便器エリアが見える
- 家族連れが利用するにはコスパが厳しくなった
一方で、静かにお風呂とサウナを楽しみたい層には、むしろ落ち着いた雰囲気になったとも言えます。
まとめ
リニューアル後の極楽湯は、
以前よりも「落ち着いてリラックスする場所」にシフトしたように感じました。
- 値段は上がった
- 施設はきれいになった
- 娯楽要素は減った
「スーパー銭湯でスマホを置いて、ひとりの時間を過ごしたい」「肩までお風呂につかってとろけたい」
そんな夜には、相変わらず頼れる存在です。これから寒くなるので、ますます活躍しそうです。
免責・参考リンク
※この記事は筆者の個人的な体験に基づいており、施設情報や料金は訪問当時(2025年11月)の内容です。最新情報は公式サイトをご確認ください。