なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である(By 中島聡氏、文響社文響社)

最近、というかこの2年ほど、正直トラブルシュートに追われてなかなか前を向けていない状態が続いていたので、何気に昼休みに見ていたYoutube動画で良さそうな雰囲気だったので、少し時間を割いて本書を読んでみました。

マイクロソフトでWindows95リリース時に右クリックを考え出した筆者による「ロケットスタート時間術」を提案する本。理論的な時間術というよりは筆者の体験により編み出された時間術に関する解説書で、恐らく仕事に追われていない人には当たり前のことが書かれていると思いますが、今の自分のマインドを切り替えるのにはとても役に立ったのでご紹介します。

特にラストスパート志向の方で、仕事のやり方を変えたいなーと思っている方にはお勧めできます。一緒に「界王拳」のやり方を学びましょう! (笑)

時間術の本という側面は正直30%といった印象で、マイクロソフトでのエピソードのボリュームもかなり多い。自分はこの辺りの話に興味があったのでかなり面白く読めたが、ビルゲイツやスティーブ・ジョブスと聞いてもピンとこない人には正直面白くない部分が多いかもしれない。

ただ、そんなエピソードを交えながら紹介されていた3つのエピソードが非常に自分にとっては刺激的でした。

  1. パーティに花を届けて欲しいと依頼したビル・ゲイツに、雪で配達が遅れることが分かって報告したら、予約するのが仕事ではなく花を届けるのが仕事だ!と言った話
    →仕事に対するオーナーシップの持ち方というのは改めて重要だと感じました
  2. 緊急手術用に手術室を別途確保したらこなせる手術件数が5%アップした病院の話
    →一見無駄のように見えて、正しいバッファーを持つことは重要
  3. Windows開発プロジェクトで、完璧を求めたエリート集団「カイロ」チームが解散させられて、「ハリボテ」のシカゴチームが生き残った話。
    →この本全体に通じるのは兵は拙速を尊ぶという考え方

仕事は最初の2日で8割終わらせろ!

恐らくこれが本書の最大のメッセージだと思います。10日かかる仕事であれば最初の2日で一気に8割終わらせる。そのために必要なのが「界王拳」です。

本書の時間術の内容として最も感銘を受けたのが、この「界王拳」の考え方。そう、ドラゴンボールのアレです。なんならドラゴンボールでも界王拳はピンチになってから登場してたと思いますが、締切間際に追い込まれてから火事場の馬鹿力で作業するのではなく、最初から一気に方を付けてしまえ!ということでしょう。

もう1つは、この2割の時間で8割の状況まで達成できない場合は、この時点で既に締切延長交渉をせよというのも、今回の大きな気づきでありました。

これ、戦力の逐次投入の話にも近いのかもしれませんが、まずは初期に一気に可能なリソースを投入して着手し、それでダメなら戦略を練り直すことで、締め切り間際で敗戦に回るリスクを回避するということなのだと思いました。

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