シリアから日本に逃れて来たAnasさんのインタビュー:Asian Boss

風呂掃除をしながらたまたま見つけたYoutubeのAsian BossというYoutubeチャンネル。その1つのHow This Syrian Refugee Ended Up In Japanが非常に良かったので紹介します。

このインタビューはなんと、シリアから移住して現在日本に住んでいるシリア・ホムス出身のAnasさん。日本政府が難民ビザを出したのか!?と一瞬思いましたが、インタビュー冒頭で学生ビザで来日しているということが分かりました。このインタビューでは地元ホムスからダマスカス、更にレバノンへ逃れた後に日本にやってきた彼の視点から見た様子がよく伝わってきます。そして改めてですが、ニュースではよく見るシリア情勢ですが、全体像としても、そしてそこにはたくさんの生活と命が失われているという現実も、全く見てなかったなと身につまされたインタビューでした。40分の動画ですが、ぜひお時間がある時にご覧頂ければと思います。

こちらの動画、全編英語インタビューですが、非常に分かりやすい英語です。インタビュー自体はYoutubeの自動翻訳でだいたい理解できると思いますので、もし宜しければトライしてみてください。(でもやっぱり、ちらほらと自動翻訳でも見たけど、概要は伝わるとして、細かいところは伝わらないなあ・・・)

一応、自動翻訳の表示方法も別ポストでまとめましたので、字幕表示させたい方、ご参照下さい。

シリアの場所、すぐに地図で指させますか?

インタビューの中でも後半で、「日本人の友人には話したんですか」「日本の人はシリアで何が起きているかを知っていると思いますか」という問いがあり、彼は「知らないと思う(中略)。なぜ戦争が起きているのか、人々がどうなっているのか知らないと思う、地理的にも遠すぎる。それよりショッキングなのは、もっと初歩的な説明が必要なことです。例えばシリアはどこにあるのか、シリアもアジアであるの一部であると説明するとアジア?とリアクションが返ってくること。」と答えています。

これ、恐らく多くの日本人に共通するリアクションではないでしょうか。

シリア平和への架け橋・人材育成プログラム

今回の動画でもう1つ気になったのが、Anasさんが日本に来る道を開いた、ヨルダン・レバノンにいる難民を対象とした留学プログラムという話。少し調べるとJapanese Initiative for the future of Syrian Refugees=JISR(架け橋)という名の留学プログラムがJICAを中心に、UNHCRとも協力して実施されているということが分かりました。

2016年から5年間で最大100名を受け入れるプログラムとのことですが、難民としての受入をなかなか出来ていない日本の制度の中で、少しでもできることを行い、100人の人々の未来を切り開く素晴らしいプログラムだと思うと同時に、1000万人を越えると言われているシリア難民の内、100人しか呼べないのかという無力感も感じました。

このJICAのプログラムを紹介するページでは、プログラムからの卒業生が企業で就職した話や、動画でインタビューに応じたAnasさんがシリア料理を振る舞ったストーリーがちらっと紹介されていたりします。

少しでも支援したいと思われた方、ぜひご協力を

多少なりとも今まで交流をもった組織を中心に、シリア難民支援につながる組織をご紹介します。いずれの組織に対する寄付も税控除の対象になりますので、ぜひご検討下さい。

  • 国連UNHCR協会
    緒方貞子さんがリーダーシップをとっていたUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の日本の支援組織です。シリア緊急支援についてはこちらのページをご参照下さい。
    緊急支援、といいつつ、このページでも書かれていますが既に10年も経過しています。
  • 難民支援協会
    こちらのNPOは数少ない、日本に来た難民の支援をしている団体です。突然、望んだわけでもなく祖国を脱出してきた人々が、言葉も文化も分からない日本で暮らすのは大変な苦労です。そんな人々への支援をしている団体です。
  • AAR Japan
    以前は「難民を助ける会」という日本語名だったので、この団体名を聞いたことをある方は多いのではないでしょうか。僕が生まれる前から日本発で難民支援を実施してる団体です。シリアの他にも多くの国で支援活動を展開しています。シリアの支援活動はこちら
  • Japan Platform
    NGO、経済界、政府が協働して緊急人道支援を展開すべく2000年に発足したJapan Platform。シリアの支援内容はこちら

Hamsの街の様子

Anasさん自身も大きな街でもないし別に珍しいことは何もない街だったと話していますが、混乱前のHomsの街の写真をみると、いかにも地方の都市といった感じの、広々と落ち着いた感じの街並みの写真が出てきます。

Khaled Ebn El-Walid Mosque3.jpg
壊滅前の街の様子:Khalid ibn al-Walidモスク
(CC) NouraRaslan haled Ebn El-Walid Mosque

砲撃後のHams

Hamsの砲撃後の街のドローンによる空撮映像は実はニュースでもかなり取り上げられて、私自身も過去に見た映像でした。しかし改めて彼の話を聞いてからこの様子を見ると、また違った景色が見えてきます。

このドローン映像は有名なのでご覧になった記憶がある方も多いはず。
Homsの砲撃後の様子。ソースがRT(Russia Today)なのはご容赦を。

ちょっとこれを機に改めてシリア問題、もう少し勉強しないと、と思わされる動画でした。

体験を語ってくれたAnasさんと、素晴らしい動画を撮影してくれたAsian Bossのチームに感謝です。(もちろんチャンネル登録させていただきました!)

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