ペナンもロックダウン緩和の第2段階へ(2021年7月5日発表)

The Starの2021年7月5日の報道によると、ペナン州も「完全ロックダウン(FMCO)」の第2段階へ進めることになりました!これで少しは経済も回り始め、日常の困りごとも多少解決すると思うのですが、その前に現在の「完全ロックダウン(FMCO)」下での生活の様子を残しておきたいと思います。

マレーシアでは現在、国家回復計画(通称NRP:National Recovery Plan)に基づき、マレーシア全国の感染者数が4,000人を下回ることや人口の10%がワクチンの2回接種を完了すること、またICUの病床使用率が一定程度(50~70%)になることなど、いくつかの指標を設けて、これらが達成するまでは「完全ロックダウン(FMCO)」を適用しています。

そんな中、冒頭で紹介した報道によると、ペナンでは現在10万人あたりの7日間平均の新規感染者数が9.5人、ワクチンの2回接種を終えたのが人口の10.1%とのことで、先程あげた一定の基準をクリアしたとのことで、7月7日(水)から、国家回復計画(NRP)の第2段階に移行するとのことです。既に感染者の少なかったペルリス、ペラ、クランタン、トレンガヌ、パハンの5州では、今日7月5日から一足はやく第2段階へ移行しており、感染状況がそれに準じていたペナンでも緩和されるのではないかと期待をしていたところでした。第2段階に移行すると床屋に行けたり運動ができるようになったりと、ぐっと日常に近い生活が送れそうです(詳しくは後述)

一方、クアラルンプール等首都圏では更に厳しいEMCOも発令中

マレーシアの首都であるクアラルンプールやその周辺であるセランゴール州などでは、クラスターが多発しFMCOよりも厳しい強化行動制限令(EMCO)が発令されていたりします。そう考えるとまだまだ油断が出来る状況ではありません。


「完全ロックダウン(FMCO)」下の生活

「完全ロックダウン(FMCO)」自体は6月1日からの適用でしたが、実質的には5月25日のMCO3.0と呼ばれた規制強化から続くロックダウンとなっています。

マレーシアのコロナ対策は罰則つき。罰金または禁固、もしくはその両方!

現在「完全ロックダウン(FMCO)」では飲食や医療、許可された一部の製造業等を除いて、店舗も閉鎖されています。外出できるのは許可された業種での勤務時や、食料品等の日用必需品の買い出し、通院、近所での運動などに限られていて、運動もジョギングもしくは体操程度までで、サイクリングなどは認められていません。買い出しも一家からは2名まで、車の乗車人数も原則2名まで(タクシーやGrabでも運転手を含めて2名まで!)、飲食店はテイクアウト・配達のみという状況が続いていました。最近では少し緩和されて飲食店は22時まで営業可能になりましたが、当初は許可された店舗も営業時間は20時完全閉店で、ちょっと油断して片付けていた個人飲食店が高額の罰金を科されるなどの報道もありました。ちなみに今書いたような規制(リンクは日本大使館の説明ページ)は、全て罰則付きです。

例えばルールを破って家の前でバドミントンでもしようものなら、一人あたりRM2,000(約54,000円)の罰金です。5万円ちょっとと聞くと安そうですが、先日見かけたKFC(ケンタッキーフライドチキン)の店長候補の月収がこのくらいでした。

写真は前回規制時の2021年1月24日の遊歩道での歩行者検問の様子。IDを確認し地域外からの越境者は罰金、禁固刑の対象に。

直線距離で10kmを越えたり、地区の境界線を越えた移動をするには移動許可証が必要で、通勤の場合も例外ではありません。所々では警察と軍が連携して検問を実施したり、職質をしたりしています。前回のロックダウンでは見かけなかったのですが、今回は軍隊の方は自動小銃等で武装しています。

私自身も今回の期間中に領事館へパスポート更新へ行く必要があり、警察署で移動許可証の交付を受けるという経験をすることが出来ました。

医療品や日用雑貨を扱うお店も閉店しています。たまたま買い置きがあったので良かったですが、電球が切れても近所のお店では買い足せません。ただ、運送業はある程度動いているので、ネットショッピングは出来るのが大きな救いです。とはいえ、日本の大手サイトとは違い、今日頼んで今日来る、みたいなことはないので、いつ届くかは運次第です。

塵も積もれば山となる、今の生活の小さなストレス達

そんなわけで、「完全ロックダウン(FMCO)」での日常生活はほぼ外出不可能なので細々とした困りごとがあり、「塵も積もれば」で結構なストレスになります。例えば、食料品とドラッグストアで売っているモノ以外は店が開いていないので蛍光灯が切れても買いに行けなかったり、通い慣れた日系クリニックは移動規制にひかかるので体調を崩してもかかりつけ医にいけなかったり、床屋も閉まっているので髪が切れなかったり、一番大きな日本食材屋さんも圏外なので色々と日本食がなくなったり、職場でも出勤規制に伴うイレギュラーな業務満載で肩こりパンパンなのに東南アジア駐在のメリットのマッサージ屋も閉まっていたり、じゃあ運動で解消しよう!としてもサイクリングは禁止でジョギングもいつものルートは越境規制にひかかるし、外出にはID携帯しないといけないけど外国人は住所が証明できるものが無い上にパスポートとビザの更新もあったりと、、、ひとつひとつは致命的ではないのですが、そんな毎日です。

また、直接経験しているわけではありませんが、学校も基本的には閉まりっぱなし。オンラインレッスン中心の授業になっているようですが、知り合いの先生によると、Zoomを使った簡易的なオンライン授業では、授業に出ているフリなども横行し、なかなか質の良い授業にはなっていないようです。

とまぁ、書き始めるといろいろあることは間違いないのですが、それでも自分の周りにも全く営業できてない飲食店などをもつ友人も結構いますし、そういった致命的なダメージを負っていないのは不幸中の幸いかもしれません。

Aeonも入るQueensbay Mallの屋外広告枠もがら空き。右の方の店舗看板枠ですら空白が目立つ状況。

国家回復計画(通称NRP)の第2段階で許可されること

現在のFMCOからこの第2段階へ移行することで、ぐっと日常生活は楽になりそうです。

もしかすると州独自の規制が明日(7月6日)に発表されたりする可能性もあるかもしれませんが、政府のルールによると、例えば下記の様なことが許可されるとのことです。

※下記はあくまでも参考として、自己責任でご参照下さい。詳しい正式情報は国会安全保障会議のSOP PKPのページ各種報道をご参照下さい。ルールについては英語ですがFree Malaysia Today(FMT)の「Lockdown rules for Phases 2 and 3」が比較的良くまとまっているとおもいます。

  • 書店
  • 文具店
  • 家電量販店
  • 理髪店(散髪のみ)
  • 接触を伴わないスポーツ(自転車にも乗れるはず!)
  • 朝市(ナイトマーケットは引き続き禁止)
  • 必要不可欠な業種は出勤上限を8割まで緩和

一方で、地域をまたぐ移動や車の乗車人数等、移動に関する制限についてはPhase 2でも変更は無いと思われますので、その点は窮屈な生活が続きそうです。

というわけで、まだ完全な日常が戻るわけではありませんし、ワクチンの接種日程も見えないのでしばらくは我慢の日々が続きそうですが、少しだけ目の前が明るくなる情報でした。


Editing Notes:

2021/7/6:公開直後にPhase2のルールについてFMTのページを見つけたので、「ルールについては~」の一行とリンクを追記しました。また、疑問が多そうなPhase 2での移動についてのルールに関して、「一方で、地域をまたぐ移動や車の乗車人数等~」の一文を追記しました。

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