マレーシア版ロックダウン(?)MCO2.0が2021年2月18日まで延長!

厳密にはロックダウンとは言えないと思いますが、マレーシアの新型コロナウイルス感染防止対策で2021年1月13日に発表されたMCO2.0が本日(2月2日)、2月18日まで延長になることが発表されました。
日本でも10都府県に向けた緊急事態宣言が3月7日まで延長されると発表がありましたが、マレーシアでの今回の延長の中身はほぼ延長前までの期間と同じなので、主に日本にいる皆さんに向けて、マレーシアのMCO(行動制限例)がどのような感じか、改めて紹介したいと思います。

まずマレーシアの行動制限は英語ではMCO(Movement Control Order)、もしくはマレー語ではPKP(Perintah Kawalan Pergerakan)と呼ばれています。文字通り、行動を制限する法律で、違反者にはRM1,000(日本円で約2万6千円、当地での初任給手取りくらい)の罰金もしくは6ヶ月以下の禁固、あるいはその両方が課せられます。

MCO2.0で許されていること

MCOではやっても良いこと(ポジティブリスト)とやってはいけないこと(ネガティブリスト)が示されていて、これに違反すると先程書いた刑罰が科せられます。2020年の最初のMCOの時に比べると大分こなれてきて、市民側も慣れた物です。また、やっていいこと・悪いことの外に、例えば施設の入り口では体温を測って、政府のアプリで入場を記録しなさいといったようなSOP(標準手順・Standard Operation Procedure)も示されています。

細かいリストは以前、MCO2.0が発表された際に政府ガイドラインを翻訳していますのでそちらを参照して頂くとして、今許されているのは

  • 半径10km以内かつ同地区内の食料品等の買い出し(でも1度に一家族2名まで)
     →都心部での地区は東京の「区」くらいのイメージです。郊外なら市町村サイズくらい
  • 車の乗車も一度に二名まで
  • 一家族2名までのジョギング
  • 必要な通院

などに限られています。仕事に行けるかどうかは、その人の仕事がどのような業種で、どのような業務かによって異なります。例えば、スーパーマーケットの営業は許されているので、スーパーのレジ打ちの人は出勤できますが、人事課長には出勤制限がかかっている、といったイメージです。

MCOで地味に困り始めたこと

自分の場合、気ままな単身暮らしですから、どうにもならない程困ることは少ないのですが、さすがに1ヶ月続くとぼちぼち気になる事が出てきます。個人的に困り始めたのは

  • 髪を切りたい!
    床屋・美容院はネガティブリストに入っているため、営業停止中です。MCOが解除されるまでは、自分で切るなり、伸ばすなり、、、といった感じです。
  • スーパーが混む&品薄傾向
    入場人数規制等の影響で混雑する傾向があり、その上品薄なのか、あるいは買い占めなのか、野菜類・肉類を買いに行っても希望の商品がないことがおおくなりました。
  • 日本食スーパーに買い出しに行きたい!
    ペナンでは明治屋さんという日本食材屋さんがあるのですが、地味に缶詰や冷凍食品などを買い出しに行きたい気持ちが芽生え始めました。大好物である納豆は、幸い、ロックダウン中でもいける範囲にMCO開始直前に出来た新たなお店、大和屋さんでも調達できるようになったのがせめてもの救いなのですが、これもQOL(生活の質)には重要です。なんていっても、ロックダウン中は家でごはんをたべるくらいしか楽しみはありません!
  • しっかり運動したい
    いつも通っていたサイクリングルート・ジョギングルートとも、地区をまたぐ移動になってしまうため、いつものエクササイズが出来ないのです。おまえそんなに運動しないだろ!と思った方はその通りなのですが、でも地味にストレスです。せっかくアパートについているジムも閉鎖中です。
  • そろそろ外食したい
    自炊派なのでさほど大きなストレスではないのですが、週末にちょっとカフェで仕事したいな、と思っても、レストランもテイクアウトのみの営業で、店内飲食できません。非自炊派の人は提アクアウト一択ですが、こちらも当初は20時までに配達完了という規則で、仕事終わりでは間に合わないという状況でした。最近は22時までに延長されましたが、21時までを目処にオーダーしないと、食べそびれるリスク大です。
  • コンビニが不便
    営業時間も規制されてしまい、深夜早朝はやってません。
  • 行先・時間帯によっては検問渋滞する
    これも文字通りなのですが、警察などが検問を各所で実施しているため、通勤時間帯などによって混雑します。ペナンはほぼ車社会なのでまだ良いですが、KLはどうしているんだろう。駅に入る際にチェックされたりしているのかもしれません。
  • 正式発表はマレー語!
    うーん、これは文句の言い様がありません。新しいルールが発表される、首相が記者会見する度にGoogle Translateするしかないです。
飲食店はテイクアウトのみの営業。店内営業をしていないことを示すのに、テーブル・椅子は使えないようになっています。

自分は困っていないけど・・・もっと困っていそうなこと

上に上げさせて頂いたことは、言ってしまえば僕の些細なわがまま程度の話なのですが、MCOは実はもっと大きな影響を確実にあたえています。

例えば自分の会社は操業していますが、例えば学校が閉鎖になっていたり、職場が閉鎖になっていたり、業種によっては営業禁止になっていたり、という方はきっともっと困っているはずです。

またマレーシアはイスラム教の国で、集団での礼拝が日課ですが、モスクに集まれるのも、指導者レベルの人5名までという規制になっています。日本人にはイメージしにくいかもしれませんが、これも結構なストレスだと思います。

自分の周りでも、昨年からこの1年間で気づいたこととして

  • 行きつけだった近所の足つぼマッサージ屋は閉店
  • 近所の自転車屋も廃業(メジャーブランドのフランチャイズ)
  • 家の近くの小規模商店は軒並み閉店
  • 使っている美容院がすぐ近くにもう1店舗出店(店内の人数に規制が出たため、恐らくいつもお客さんを裁けなくなった。恐らく利益度外視)

といった変化がありました。イベントなどでよく使っていたホテルも先日閉鎖が発表されたり、いろいろとこれからも影響が出そうです。

マレーシアでは、国内旅行に若干の税控除施策が打たれましたが、日本のGo To Travelの様な大々的なキャンペーンではなかったことに加え、国内人口が3000万人強で、コロナ前の観光業のGDPに占める割合が15%前後と報道されていましたので、まさに焼け石に水です。

一方で、日本より気が利いていると思ったのは、卒業資格試験(センター試験?古いけど)のような大きな試験や留学の試験は規制から一部除外されていたりします。またMCO2.0では、先程も書いたようにジョギングとサイクリングは除外規定があったりと、このあたりはよく出来ていると感じています。

これからが正念場。旧正月&ハリラヤ

日本では新年明けてまだ新しい年も始まったばかり、という感じでしょうが、マレーシアでは1月1日のカレンダー上の新年よりも、中華系には旧正月、マレー系には断食月明けのお祝いでハリラヤと呼ばれる区切りが一年でも大きなイベントになります。

日本での新年のように連休になり、実家に帰って親類などと宴会になります。

これが今年のカレンダーでは2月の中旬と、5月の中旬にやってくるのです。2月12日前後から始まる旧正月は既にロックダウンが確定してしまいましたので、果たしてどうなるのかという心配もありますが、一部報道では旧正月用特別ルールも検討されていると報じられています。

マレーシアの多数派であるマレー系の一大イベント、ハリラヤまでに山を越えられるかが、これからの懸念になりそうです。


もし宜しければ、2020年3月に行われた最初のMCO時の様子も残していましたので下記もご覧ください



更新記録

2021.2.2 アップロード直後に日本も緊急事態宣言を延長したことを知りましたので、後から振り返った時用に、リードにその旨追記しました。

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