飛行機輪行のケース選び

飛行機に自転車を乗せて海外や遠くの地でサイクリングしたい

そんな夢を叶える時に重要なのが、輪行ケース選びです。

以前(20年前・・・)ニュージーランドに輪行した際や、国内で始めて飛行機輪行したとき(25年前・・・)にディレイラーハンガーを折ったりした経験もあるので、その辺も踏まえて今回は輪行ケースの選び方をコメントしておきたいと思います。

自分が過去に輪行したのはMTB、アドベンチャーバイク、そしてロードバイクの3種類。どちらかというと自転車にたくさん荷物を載せてツーリングをするというのが僕の得意分野で、レースを転戦しているような人間ではありません。ちなみに過去約30年間、日本全国を始め、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア等でサイクリングを楽しんでいます。

飛行機輪行を考えるような方であれば、恐らく既に輪行バッグはお持ちなのではないかと思います。おそらくほとんどの航空会社では布製の輪行バッグでも預かってもらえるはずですが、破損のリスクが高いので、お勧めできません。現地についてホテルに着くなりバイクショップを駆けずり回る、なんていう経験は避けて欲しいので、可能であれば輪行バッグ以外のオプションを探していただくのが良いかと思います。

日系の航空会社で直行便利用の場合(改めてお勧めはしませんが)布製バッグでもなんとかはなると思います。その場合、段ボールや緩衝材を使って、ディレイラー周りや、ハンドル周りのブラケット等を保護するなどしておくと良いかもしれません。ちなみに最初にコメントした失敗談は全て布製の輪行バッグをしようしたケースでした。ちなみに自分の現在の主力は専用ソフトケースになっています。

飛行機輪行の制約

自転車を折りたたんで旅先にもっていく「輪行(りんこう)」ですが、飛行機で輪行する場合には車や電車で輪行するときとは明らかに異なる注意点がいくつかあります。

飛行機輪行の特異点

飛行機で自転車を運ぶ際、特に海外に行く場合にはいくつかの留意点がありますが、今回この記事は輪行をどんなケースに入れて行うかにポイントを絞っていますので、下記リストの最初の2つについて、主に気にしながら話を進めていきたいと思います。外のポイントも重要な点ですので、旅行の計画を立てる際には十分に確認して下さいね!

  • 自転車が第三者によって運ばれる(投げられる?)
  • 厳しいサイズ、重量制限がある
  • 行先によっては関税・検疫などの制限があることも(使用済みタイヤに土がついていないかのチェックがあったり、持ち込む自転車に税金がかかったり=カルネを使って回避したりもできます)
  • 飛行機に預ける前にタイヤの空気は抜く必要がある(気圧差でチューブが爆発!なんてことも)
  • 預ける荷物にも制限がある(薬品類、CO2ボンベなども規制対象なので要チェック!)

自転車が第三者によって運ばれる(投げられる?)

カウンターで自転車を預けたら最後、あとは目的地で自転車が出てくるまで、投げられたり、挟まれたり、積まれたり、いろいろな事が想像されます。もちろん自転車は壊れ物扱いで依頼することになると思うので、きちんと取り扱われることを期待したいですが、特に乗り換えがある場合の現地空港での扱いは目を背けたくなることも多いのが事実です。

厳しいサイズ、重量制限がある

航空会社、また航空券の種類によって無料で預かってくれる範囲、そして有料で預かってくれる範囲も異なります。自転車を運ぶことが重要な旅程では、航空券を予約する前に当該航空会社のホームページや問い合わせ電話等で確認をしましょう。

日本航空(JAL)の例

分解式自転車(※)を輪行袋(自転車専用収納袋)に入れていただいた状態でお預けいただく事を条件に、受託手荷物として承ります。
(※自転車は一人乗りのツーリング用あるいは競輪用自転車でモーターがついていないことがお預かりの条件となります。)
通常の手荷物同様、無料手荷物許容量に含めてのお預かりが 可能ですが、無料手荷物許容量を超える場合は、超過手荷物料金 をいただきます。
なお、1辺が120cmを超える(*)または3辺(縦・横・高さ)の和が203cm(80インチ)を超えるもの、重量が32kg(70ポンド)を超えるものについては、お預かりできない場合もございますので、 あらかじめ以下にお問い合わせください。
(*)737機材の場合は1辺が100cm(39インチ)を超える

2021年1月16日閲覧
http://faq.jal.co.jp/app/answers/detail/a_id/4152/~/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%B7%9A%E3%81%A7%E6%89%8B%E8%8D%B7%E7%89%A9%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E3%81%AF%E9%81%8B%E3%81%B9%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%E3%80%82

主な輪行ケースの選択肢

詳しくは表の下に書きますが

輪行方法
(お勧め順)
メリットデメリット
専用ハードケース一番安全確実に自転車を輸送できる。高級ロードを輸送する場合や、現地でタイトな日程でチームレースに参戦する場合にはお勧め。高い、場所をとる、重い
専用ソフトケース外の選択肢の全ての中間ほどほどに高い、そこそこかさばる、ハードケースほど自転車を保護できない。結局デメリットも外の選択肢の中間的な感じ。
段ボール安い。なじみの自転車屋さんで自転車が入っていた箱をもらってくるのが最強。現地でも箱を出来る目処を付けておけば捨てても良い。専用ソフトケースほどの強度はないので、貫通などによるリスクはある。
輪行バッグ専用ケースよりは安い。現地で荷物を預けられる場所がない場合や、オープンジョーでのサイクリング(例えば、成田に到着し、サイクリングで九州まで移動し福岡から帰る、みたいなケース)する場合などには有利。現地での輪行にも使える。保護力最弱。ただくるむだけで、壊れるリスクは許容する有り(勘所をつかめば梱包でなんとかなると思う)。最初にも書いたように日系航空会社の直行便なら大丈夫かなぁ。。(希望的観測)

専用ハードケース


上の比較表にも書きましたが、現地での日程に様々な制約があり、確実に自転車に乗る必要がある場合はこれが唯一の選択肢だと思います。

専用ハードケースの主なメリット・デメリット

  • ハード系スーツケースの中に自転車をしまうイメージなので、最も破損リスクが低いオプション
  • ケース自体の重量が重い(上に載せた楽天の商品だとケース重量で14kg。もっと軽い商品もあります)
  • 航空会社の無料輸送枠を出ることが多い(多くの会社で3辺の合計が200cm~220cmくらいまでが無料輸送枠であることが多いです:利用予定の会社のホームページ等で要確認。同様に上記の商品は外側:114cm×71.1cm×25.4cm=210.5cm)
  • 使わないときも場所をとる(自宅での保管、旅行先での保管、移動)
  • お高め(だいたい5万円以上の追加投資が必要です)

ハードケースをお勧めする人

  • 現地でチームでレースに出るなど日程上の制約が大きい人
  • 100万円を超える高級車など、どうしてもバイクの破損を許容できない人
  • 航空会社のダイヤモンド会員など、荷物の制約をあまり受けない人
  • そもそも予算の心配はない人(箱の値段、荷物の超過料金等等)

専用ソフトケース


こちらはプラ段素材で作られたケースになります。(素材になじみが無い方は、引っ越し屋さんが養生でエレベーターなどに貼っていたりします。見たこと無い人も多いかも)

今回自分が選んだのはこのオプションになります。良くも悪くも全体的に妥協したのがこのオプションです。

専用ソフトケースの主なメリット・デメリット

  • バイクに対する保護力はハードケースとは比べものにならないほど弱い。それでも布製の輪行バッグに比べればかなり強力。保護力が弱い分は緩衝材や衣類(自分の場合はシュラフ=寝袋、キャンプマット等を活用しました)
  • お値段は比較的安価(1~2万円)。がんばれば自作できる。
  • 折りたたみが出来るので自宅での保管が省スペースで済む。
  • ケース自体が軽量(飛行機に預ける際に有利)
  • 収納力にハードケースよりも余裕がある(ケースに自転車を入れる際のストレスが少ない、隙間に外の物を詰められる=汚れます・・・)

ソフトケースをお勧めする人

  • 保管上の制約のある人(比較的安価、折りたたんで保管できる)
  • 予算に制約がある人(ケース自体が安価、重量も軽いので超過料金も安くて済む)
  • 複数回飛行機輪行をする予定がある人

段ボール(できれば自転車が入っていた段ボール)

あまり説明の必要は無いと思います。段ボールです。保護力も重量も想像できると思います。

一番お勧めできるのは、近所になじみの自転車屋さんがあればそこから新品の自転車が入っていた段ボールをもらってきて活用するという作戦です(基本的には捨てているのだと思います)。通販派の方やそんななじみはない場合は、近所の自転車屋で平身低頭お願いするか、引っ越しの余った段ボールをつなげ合わせるか・・・と思ったら、以外と自転車用段ボールも楽天市場で売ってました。便利な時代です・・。


段ボールのメリット・デメリット

  • 安い!
  • 捨てられる!
  • そこそこの防御力
  • 軽い
  • カスタマイズ可能(壊れやすそうな部分だけ二重にしたり)

段ボールをお勧めする人

  • 予算に厳しい制約がある人(頑張れば箱はただ!)
  • 複数回の飛行機輪行は想定できない場合(単身引っ越しなど)
  • 現地でツーリング予定があり、ケース等を置いておける拠点が確保出来ない人

輪行バッグ

こちらは言わずもがななオプションだと思いますが、折りたたみの出来る輪行袋を使ったオプションです。昔はこれであちこち出かけてました(若気の至り?)。最近では様々な素材の物が出ているので、一概には言い切れないかもしれませんが、いずれにしても保護力は段ボールより劣るはずです(もし何かいい製品が出ていたら是非教えて下さい!)。さすがにポケッタブルサイズの薄い輪行バッグをそのまま飛行機に、という猛者は少数派だと思いますが、帆布製の丈夫な物でも自転車に対する保護力という点ではほぼ皆無かと思います。自分は帆布製のオーストリッチのバッグ、着替えやら段ボールやらキャンプ用品やらをガムテームでなんとか巻きつけて輸送していました。今ならせめて養生テープを使っていたかな?


輪行バッグのメリットデメリット

  • 折りたためるので現地でも活用できる
  • 保管スペースもほとんどとらない

輪行バッグをお勧めする人

ほぼ皆無。強いていうなら・・・

  • 輪行バッグは持っているけど、飛行機用の追加投資はしたくない人
  • 現地で長期ツーリング予定の人(それでも段ボールオプションの方がいいと思う)

以上、飛行機での輪行を考える時のケース選びについてまとめてみました。

これから旅立とうという方のお役に立てれば幸いです!

One Reply to “飛行機輪行のケース選び”

コメントを残す