新型コロナウイルスによるマレーシアでの行動規制とペナンの様子

日本でも報道されているのでご存じの方も多いかと思いますが、マレーシアでも新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、マレーシア政府は食料品店や薬局、輸送や警備など必要不可欠なサービス以外の営業停止と市民の自宅待機を依頼する活動制限令を3月16日(月)に発表し、18日(水)から行動が制限されています。ちょっと仕事がばたばたしていたのでなかなかコメントする時間がとれませんでしたが、生活情報の共有と、今後日本でも同様のことがあるかもしれませんのでその際の参考と言うことで少しまとめてみました。

マレーシアの感染拡大

https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_pandemic_in_Malaysia

行動規制の発表と市民の動き

マレーシアの行動規制、英語ではMCO(Movement Control Order)、マレー語ではCPPと表記されています。

  • 基本的には外出禁止
  • 食料品や医薬品など、最低限必要な買い出しはOK
  • 工場や店舗も原則閉鎖(レストランなどはテイクアウト・デリバリーのみOK)
  • 違反するとRM1,000(約1万6千円、ローカルの金銭感覚では10万円くらいの感覚でしょうか)の罰金、もしくは6ヶ月の禁固刑

と基本ルールはこんな感じです。ヨーロッパなど他の国では運動はOKという国もありますが、マレーシアでは上記のルール以外の外出は禁止です。実際にクアラルンプールでは日本人も4人逮捕されています。ちなみに逮捕時に抵抗すると更に公務執行妨害がつくこともあるようです。

MCO: 11 men including nine foreigners jogging around Mont Kiara arrested
https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/03/27/mco-11-men-including-nine-foreigners-jogging-around-mont-kiara-arrested

ロックダウン時スタート時には帰省ラッシュが発生

ロックダウン開始時、最初の2日間くらいは都心から特に単身者を中心に地方への帰省ラッシュが発生。実質的に特に感染が蔓延していたクアラルンプールから感染者が拡散したのではないかと懸念されました。

ロックダウン前の買い出し

どこの国でも同じかと思いますが、こういう情報が流れると買い占め?買い出し?が発生しますが、ペナンにいた感覚では思ったほどひどいことにはならなかった印象です。例えばトイレットペーパーなども瞬間的には品切れに近い状態になっていましたが、おそらく半日待てば手に入ったと思いますし、食料品についても卵や缶詰など、一部の商品が品切れを起こしていましたが、数日が経つにつれ改善していきました。

ペナン(特にQueensbay Mall)の様子

Queensbayモールの入り口では体温検査が行われています。写真は少し前のもので、今はもう少し入り口が狭くなり、さらには1m間隔で並べるよう線が引いてあります。

スーパーの入り口でも再度検温があります。スーパー入店にはマスク必須です。
当初不足していた卵も19日には山積みに。商品状況は日によってかなり波がある印象。
ロックダウンの途中から食料品売り場のとなりにちょっとした日用品や電化製品も並べられるようになりました。

モール内の多くの飲食店は営業中

基本的には多くの飲食店がテイクアウト・デリバリーオンリーで営業しています。店内のテーブルと椅子は基本的には撤去されており、入り口にカウンターを置いて営業しているような状況です。

普段はテイクアウトを行っていないお店も続々とテイクアウトに参入しています。やらないと売り上げが全くなるわけですので仕方とは思いますが、やはり普段の人気度がそのまま売り上げにつながっているように見受けられます。


入り口にはデリバリー業者別にカウンターを設置していることがほとんど。
麺屋雅さんも普段はやっていなかったと思われるテイクアウトを実施中。

混乱した産業界向けの情報

MCOが発表されて数日間、大手の現地メーカーでは操業許可が出ると見越したようで、ペナン南部のBayan Lepas工業地帯で操業している工場があるとの報道がなされていました。その後、こういった報道があったことや規制の強化、さらには政府からの例外許可に関する基準がある程度明確化されたことで収まったようです。

Some factories in Bayan Lepas operating as usual
https://www.google.com/search?q=bayan+lepas+mco&rlz=1C1CHBF_enMY859MY859&oq=bayan+lepas+mco&aqs=chrome..69i57.4046j0j7&sourceid=chrome&ie=UTF-8

特定業種には操業許可

3月24日は政府が一部業種についての操業を許可しました。ただし、一括で承認したのではなく、下記のリストに提示された業種の会社は別途MITI(投資開発庁、日本だと経産省に近いイメージでしょうか)に申請・認可されれば、社員数の50%までの範囲で最低限必要な業務について操業が許可されるようになりました。50%といっても、最大が50%で、実際にはこれよりも圧倒的に少ないパーセンテージしか認可されないケースも多いようです。

  1. Food and drinks;
  2. Household products (including hand sanitiser);
  3. Personal protective equipment (including face masks);
  4. Pharmaceuticals;
  5. Packaging and printing materials, especially for the food industry and drinks;
  6. Medical devices, and surgery; and
  7. Oil and gas.

次第に強まる検問・軍隊も動員

MCO開始後しばらくしてから、各所に検問が設置されるようになりました。単純に人でを保管する意味だと思いますが、軍隊も動員されています。

このような様々な措置を経て、感覚的には1週間くらいしてからロックダウンが機能し始めたと感じています。恐らく、MCO開始後、最初の1週間はノーカウントという状況だと思うので、間違いなくロックダウンは延長になると思います。他国の様子を見ていてもロックダウンは最低1ヶ月くらいは覚悟しておかないといけないですね。。。

あまり期待はしたくないですが、日本の今後のロックダウンの準備の参考にもなるかと思い、ちょっと長めですがまとめてみました。

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