マレーシアの司法制度

今日はちょっと興味本位でマレーシアの判例を調べていた際にいくつか学習したことをまとめておきたいと思います。ちなみに調べ始めたらドツボにはまりそうな深みだったので、かなり中途半端な記事です。記事の内容も書きかけなので、必要に応じて参考文献リストのオリジナルをご参照下さい。

※あくまで素人の趣味の範囲ですので、情報をご利用の際は自己責任で御願いします。

マレーシアの司法制度

まずそもそも論的なところで、マレーシアはその歴史から英国の法制度を踏襲していることは想像に難くないところですが、常識的に考えてもイスラム法も一部では適用されることが容易に想像できます。整理すると適用される法体系としてはとなっているようです。

  • ベースは英国の法制度=普通法
    • もともと英語で運用されていたが、最近は法文・法定ともにマレー語の使用が標準化されつつある様子。
    • マレーシアは連邦制度なので、連邦裁判所の設置など純粋に英国法体系と同じという訳ではない
  • 慣例法の適用
    東マレーシア(サバ・サラワク)は下級審が別。
    • イスラム法
    • マレー慣習法(Adat)
    • 華僑慣習法
    • ヒンズー慣習法
    • 原住民慣習法(サバ&サラワク)
参考文献


マレーシアの裁判所

そして、マレーシアの裁判判決データベースを見たときに驚いたのが裁判所の種類です。希望していた判例を出していたと思われた「Industrial Court(産業裁判所)」の名前がないので不思議に思って調べてみると、どうやら裁判所の種類には以下があるようです。

  • 下級審
    • 西マレーシア
      • プンフル裁判所 Penghulu’s Court
        軽微な民事・刑事事件を扱う
      • 初級裁判所 Sessions Court
      • 治安裁判所 Magistrate Court
      • 少年裁判所 Juvenile Court
      • イスラム法裁判所 Syariah Court
    • 東マレーシア
      • 先住民裁判所
      • 初級裁判所 Sessions Court
      • 治安裁判所 Magistrate Court
  • 上級審
    • 高等裁判所 High Court
    • 控訴裁判所 Court of Appeal
    • 連邦裁判所 Federal Court
    • サバ・サラワク裁判所 Court of Sabah and Sarawak
  • 専門裁判所
    まだきちんと調べられていないですが、Court(裁判所)という名称で呼ばれるているものの、実際には仲裁機関に近い物が多いようです。
    (リンクは各機関の公式サイトに飛びます)
    • 知的財産裁判所 Intellectual Property Court
    • 建設裁判所 Construction Court
      2007建築業界マスタープラン( 2007 Construction Industry Master Plan (CIMP) )に基づき2014年から設置が始まった裁判所。
    • 産業裁判所 Industrial Court
      労使間の紛争を扱う、人的資源省管轄。
      参考: Industrial Relations Act 1967
    • 労働裁判所 Labour Court
      RM5,000以下の賃金問題や肉体労働関係など労働者個人に関する紛争を扱う
      参考: Employment Act 1955
参考文献

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